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2010年代以降、バックハンド技術の目覚ましい進化により片面ペンホルダー選手が減少しています。片面ペンホルダーで卓球をプレーされてきた方は寂しさを感じておられると思います。
今回は、片面ペンホルダー選手として頂点に昇り詰めた韓国のスパースター「柳承敏」選手を紹介します。柳承敏選手のことを知ってる方も知らない方も是非、ご覧下さい。
柳承敏とは?
・柳承敏(ユ・スンミン)
・1982年8月5日生まれ
・韓国ソウル市出身
・身長178cm
幼少期は「神童」と呼ばれ、1997年の世界卓球マンチェスター大会に14歳の若さで出場します。1999年には、アジアジュニア選手権で優勝します。
2004年のアテネオリンピック男子シングルスで中国の王皓選手を決勝で破り、優勝します。その後、マスコミの取材などにより練習時間がとれなくなり、不振な状態に陥ります。
2007年に出場した世界卓球ザグレブ大会では、準々決勝で中国の王励勤に敗れ、3位入賞銅メダルに終わります。その後は、怪我と年齢の影響により、表彰台から遠ざかる結果となります。
2011年の世界卓球ロッテルダム大会において、中国の王皓選手とのライバル対決が実現します。結果は、フルセットで柳承敏選手の敗北に終わりました。なお、柳承敏選手の王皓選手に対する戦績は通算2勝21敗とかなり負け越しています。
2014に現役を引退します。
現在は、韓国卓球協会副会長と国際オリンピック委員会メンバーを兼任されています。
プレースタイル
サーブ
横下回転ショートサーブを中心に出します。フォロースルーが秀逸で相手がレシーブミスすることもしばしばありました。キャリア終盤は、YGサーブも使用されるようになりました。
レシーブ
全盛期は、バック側の卓球台ギリギリに陣取り、フットワークを活かしてフォアハンドでほとんどの玉を処理していました。
また、積極的にフォアハンドフリックを振られていました。
フォアハンドドライブ
柳承敏選手最大の特徴が体全体を使ったフォアハンドのパワードライブです。
全盛期は、打ち合いにおいて無敵といっても過言ではありませんでした。
キャリア終盤
年齢と怪我により、フットワークが衰えたキャリア終盤は、バックハンドのブロックを主体とするプレースタイルに変更しました。
使用用具
柳承敏選手は、バタフライ→XION(韓国の総合卓球メーカー)→バタフライと契約されました。
ラバー
柳承敏選手は、キャリア終盤バタフライの「テナジー05」を使用されていました。
テナジー05は、回転をかけやすいラバーであり、ドイツのティモ・ボル選手もかつて愛用されていました。
多くのプロ選手は、ラバーの厚みを特圧で使用されていますが、このラバーは重量がある為、一般の方は中や厚でも良いと思います。
なお、2004年のアテネオリンピック優勝時は、バタフライの「ブライス」を使用されていました。
ラケット
ラケットは、バタフライの本人モデル「柳承敏G-MAX」を使用されていました。(現在は廃盤)
過去には、バタフライの「サイプレス(廃盤)」や「金擇洙(廃盤)」を使用されていました。
使用されていたラケットは全て廃盤となっている為、後継モデルである「サイプレスG-MAX」を上記に載せます。
おすすめの試合
若き日の柳承敏選手です。
相手は、2008年北京オリンピック卓球男子シングルス優勝者、中国の馬琳選手です。
お互い2000年代を代表するペンホルダー選手です。この動画では、アジア人選手の特徴であったオールフォア卓球を見ることができます!
サムネ画像はバタフライ公式サイトより引用:https://www.butterfly.co.jp/news/info/20121023.html