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「PAEELAS」というバンドはご存知でしょうか?
2009年〜2019年まで活動したバンドであり、現在でも一部の根強いファンがいます。
・showmore
・The fin.
といったバンドが好きな方は、このバンドも好きになっていただけるかもしれません!
MATTON、bisshiを中心に大阪で結成。
PAELLAS公式サイトより https://paellasband.com ※現在は、サイトが閉鎖されています。(2022年8月11日現在)
2014年、東京に拠点を移し本格始動。
様々な年代やジャンルの要素を独自のセンスで解釈し
都市の日常、心象風景にフィットするサウンドを生み出す。
バンド概要
メンバーのMATTON氏とベースのbisshi氏が大学のサークルが同じであり、2人ともTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが好きだったそうです。その影響で当初は、ガレージロックに海外を意識したメロディーのコンセプトでバンドをやられていたそうですが、自分たちにはこのジャンルが向いていないと判断して辞めそうです。
MATTON氏が大学4年生時に中心となってベースのbisshi氏と結成されました。バンド名は、2人の共通の友達が「食べ物の名前にしたらええやん、パエリアズは?」という提案があったことに加えて、ベースのbisshi氏が気に入った、さらに他のバンド名の候補が出なかったので決定したそうです。大学卒業にあたって、当時のギターとドラマーが脱退されました。
2人になってからライブ活動ができないこともあってパソコンを購入、作曲活動を本格的に始められたそうです。The xxとGirlsのCDをジャケ買いしたことがきっかけで、サイケデリックな曲に日本語の歌詞をのせる音楽をしていったそうです。MATTON氏曰く、「俺は音数少ない引き算の美学にそこで自覚していった」とのことです。
そこから、楽曲が完成するごとにSoundcloudにアップし始められたそうです。ギターをmixiで募集していたところAnan氏が加入されることが決定されたそうです。なおAnan氏は当時、アメリカに1年留学することが決まっていたので、2,3ヶ月一緒にやって、アメリカから帰国してまた一緒にバンドをやることとなったそうです。
2013年に『Sugar』という自主制作盤をリリースされました。R&Bの影響が感じ取れる作品とななっております。
2014年にMATTON氏、Anan氏、bisshi氏で上京されます。場所は高井戸で同じアパートの隣同士に部屋を借りたそうです。同年は作曲に集中し、8月に、EP『Cat Out』をリリースされました。
この動画は活動初期のPAELLASです。(当時は、the paellas名義)
この時期は、日本人よりも外国人にウケていた様です。
活動を順調に続けていくが、2019年12月13日の渋谷WWWの公演をもって解散されました。
解散します。PAELLASは結成当初からとても繊細でギリギリのバランスで成り立っているバンドでしたが、いろんな出来事を乗り越えながらここまでステップアップできたと思います。
アナンサトシ Twitter https://twitter.com/anasoooo
メンバー紹介
paellasはメンバー入れ替えが激しいので、主要人物のみ紹介します。基本的にメンバー全員明るいキャラクターではないとのことです。(本人談)
ボーカル・・・MATTON 本名:松本 竜也(まつもと たつや) 大阪府岸和田市出身 学歴:大阪学芸高等学校→関西大学社会学部マスコミュニケーション学科
ギター・・・Satoshi Anan 福岡県出身 never young beachのギタリストとしても活躍中です。
ベース・・・bisshi 大阪府出身
ドラム・・・Ryosuke Takahashi 神奈川県出身 前ドラマーの脱退により1016年より加入されました。ファンク、ハウス、新世代ジャズ的なアプローチも可能だそうです。エンジニアの経験があり、機械に強いそうです。
サンプラー・・・mad. 静岡県出身 もともとは、PAELLASのリスナーであり、ライブに足を運んでいたそうです。Twitterでコンタクトをとり、最初はメンバーと遊ぶくらいの仲だったがサンプラーが欲しいということになり、加入されました。過去には、ボーカルやギターでのバンド経験がある。2017年に技量がバンドに追いつかない理由で脱退されました。
※ウィキペディアにはpaellasのページはありません。
音楽性
MATTON氏とbisshiは、洋楽も聴いていたが、もともとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTやBLANKEY JET CITY、ゆらゆら帝国が好きだったとのことです。Ananは完全に洋楽から入り、アメリカのインディーズシーンの音楽を好んで聴いていたそうです。活動当初は、「イギリスとかそっち系のサイケデリックな感じの音楽」をやっており、徐々に現在のR&B、ハウス系になっていったそうです。結成当初から夜のイメージの曲を作成するよう心掛けられていました。
代表曲
この曲は、パエリアズの中でもキャッチーで明るめの曲だと思います。ギターとストリングスが奏でるメロディーは耳に残ります。ライブでもバンドの中心となっていた曲だったのではないかと思います。
前作までとは違い日本語の歌詞で歌っています。驚かせたかったとのこと。PVがシュールでいろんな風に捉えることができると思います。私はこの曲でパエリアズを知って、好きになりました。PVのMATTONが独特な動きで好きです。
PAELLASで初のハッピーな曲だそうです。歌詞と歌い方が良いと思います。
筆者おすすめのCD
パエリアズに関しては、2作品紹介したいと思います。両方EPです。
1つ目は、「Yours」です。
私は、このEPでパエリアズを知りました。1曲目の「Echo」を聴いた初期衝動の個人的思い入れ補正も入っていると思います。冬の海、鯨の体内っぽいイメージをこの曲のサウンドから受け取りました。おそらくディレイをかけてはいるが輪郭がしっかりしているギターサウンドとこだまするサンプリング音この融合によりそんなイメージになったのではないかと思います。4曲目の「daydream boat」も大好きな曲です。神秘的な海中を連想させる曲で癒し効果があると思います。このアルバムはパエリアズの得意とする都会の夜をあまり感じさせませんが、また一味違った一面がでていて良いアルバムだと思います。個人的には、海、深海のイメージがこのアルバムから感じました。
2つ目は、「D.R.E.A.M」です。
このEPについては、1曲目と2曲目がCDの主要曲というか顔となっている気がします。華やかな曲になっている気がします。3曲目以降は、それとは対照的で暗い落ち着いた曲になっていると思います。私は、1、2曲目に最初ハマった後、3曲目以降も「なかなか良いな」と思いアルバム全体を聴くようになりました。大衆ウケしやすい曲からどんどん自分達の方向へリスナーを近づけてやろうと考えられて作られているような作者の意図を感じました。私が1番聴いたであろう音源です。
筆者の感想
PAEELASの世界観は、日本の音楽シーンで唯一無二のものであり、決して明るくない夜の街と相性が良いです。
日本の音楽業界になかなかいないタイプのバンドだとであり、解散がされましたが、後のバンド達に影響を及ぼすと思います。楽器の演奏も彼らにしかできないアプローチで毎回新曲を楽しみにしていました。
なお、MATTONとmsd.は「PEARL CENTER」というバンドで活動します。
各メンバー音楽は、解散後も続けていくということなのでファンの方はチェックしてみてください。