ピックアップ記事
ヨーロッパ卓球の王者「ティモ・ボル」を紹介
スポンサーリンク

目次

カワノ
卓球界で中国一強が続いている中、長年奮闘しているティモ・ボル選手を紹介します。

1990年代までは、ヨーロッパ選手が世界卓球やオリンピックで活躍し、優勝していました。しかし、2000年代に入ると、中国一強の時代となり、ヨーロッパの卓球が低迷していきました。そんな中、今回紹介するドイツのティモ・ボル選手は、今日まで第一線で活躍し、国際大会で結果を残されてきました。

ティモ・ボル選手とは?

プロフィール

・ティモ・ボル(Timo Boll)

・ドイツ ヘッセン州エアバッハ出身

・1981年3月8日生まれ

・身長181cm、体重74kg

ボル選手は、4歳の頃に父親の影響で卓球を始めます。

1995年のヨーロッパ卓球ユース選手権カデットの部で優勝し、ジュニアとして頭角を現します。そして、世界選手権には、1997年のマンチェスター大会から出場しています。なお、1997年から2007年のザグレブ大会まで9連続出場を果たします。2008年は腰の故障により欠場しています。

卓球の試合時にはよくバンダナを巻いています。

プレースタイル

サーブ

基本的に、サーブのトスは低く、相手はどこに、サーブか来るのか判断しずらいです。また、YGサーブを多用します。必ず、横回転をかけています。バックサーブは基本的に使用ません。

なぜ、ボルは強いのか? Vol.2 逆横回転ショートサービス
カワノ
会場の湿気やボールの状態によって回転量を調節していることに驚きです。
一流プレイヤーとしての格の違いを見せつけてくれます。

レシーブ

ストップレシーブが非常に得意で、その安定感には定評があります。また、フォア面で台上技術を行う際は、人差し指を置く場所をラケットの真ん中に置き、ツッツキやフリック等の技術をやりやすいようにしています。また、90年代から活躍しているのにも関わらず、チキータを習得し、現代卓球に対応しています。

ループドライブ

ボル選手は、体制を低くし、上腕を使い下から上に擦り上げるループドライブを使用します。このループドライブは、非常に回転がかかっており、多くの選手が、返球するのに苦戦しています。水谷選手曰く、日本人には、いないくらい回転がかかっており、良い球を返球するのが難しいと述べられています。

スポンサーリンク

使用用具

ラバー

ボル選手は、両面に「ディグニクス09C」を使用されています。

なんと、この「ディグニクス09C」は、バタフライとボル選手が共同開発で完成したラバーです。

ボル選手は、早い段階で勝負をすることにこだわられており、台に近い位置でプレーすることを意識しているそうです。これを意識して作られたのが、「ディグニクス09C」です。

また、ボル選手は、昔はフォア面に赤色、バック面に黒色を貼られていましたが、現在は、フォア面に黒色、バック面に赤色を貼られています。

ボル選手は、バタフライと契約されており、テナジー05を愛用されていました。

カワノ
ボル選手は、1番に回転を考えられている様です。

ラケット

ボル選手は、バタフライから販売されている自身のモデルである「ティモボル ALC」を長年使用されていました。ボル選手自体の人気が高いこと、ラケットのデザインがカッコよかったこと、人気の高い「アリレートカーボン」搭載のラケットであったこと等の理由で、かなり売れていると思います。

2021年に、突如として使用ラケットの変更されます。そのラケットはなんと「プリモラッツカーボン」です。このラケットは、日本未発売ラケットであり、海外バタフイでのみ販売されています。名前の通り、クロアチアの卓球選手である、ゾラン・プリモラッツ選手のモデルとして、1990年代に登場し、販売されました。「プリモラッツカーボン」は同じくバタフライ製で、カーボンが搭載されたラケットです。現在は、「ティモボル ALC」に戻されています。

過去には、シュラガー選手やクレアンガ選手も使用されていました。

カワノ
また、ボル選手は、同じラケットを4本常備されており、ローテーションで使用されている様です。

おすすめ動画

【卓球】松下浩二 好ラリー集 2000年クアラルンプール(vsボル編

若き日の、ボル選手と日本の松下浩二選手の試合です。このゲームは、松下浩二選手が現役時代にベストゲームとしてあげる試合です。

カワノ
個人的に、この試合は卓球にあんまり興味のない人や卓球の試合を見たことがない方に見てほしいと思っています。
アクロバットな松下浩二選手の動きは、卓球をよくわからない方であっても楽しめると思います。

Timo Boll vs Ma Long (2017 World Cup)

2017年のワールドカップです。なんとこの試合ではボル選手が馬龍選手を倒します。卓球をやっている方なら分かるかと思いますが、馬龍選手は、世界卓球、オリンピック、ワールドツアーを制覇しており、歴代卓球選手の中で、最強選手の呼び声がある選手です。2010年代後半の馬龍選手は、絶好調でした。そんな馬龍選手に勝ったボル選手は本当にすごいと思います。

2011 WTTC: Chen Qi - Timo Boll (full match|short form) 引用元:Jesper Steffensen

2011年の世界卓球の試合です。相手は、中国の陳杞選手です。陳杞選手は、ダブルスの名手として知られています。シングルスでも中国の選手には負けることがあるものの、外国の選手にはまず、負けません。

Twitterでフォローしよう