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Ghost like girlfriendとは、シンガーソングライター岡林健勝によるソロプロジェクトである。
プロフィール
1994年7月25日生まれの兵庫県淡路島出身のシンガー・ソングライターである。
高校生2年生ごろに作曲を始め、レコード会社にデモテープを送ったら反応があり、その会社に所属することになった。しかし、曲について揉めたり、金銭面で揉めたり、トラブルが絶えなかったが、事務所を移籍し問題が解消された。
曲を書き始めたきっかけは、高校1年生の頃、好きな女の子が不登校になってしまい、その子に毎日授業のノートを届けていたが、ある日突然退学してしまって自分の思いを届けられなかったからである。
2013年に上京した。それと同時期に岡林健勝名義でライブ活動をスタートした。2017年からGhost like girlfriend名義で活動を開始した。この名前で活動している理由は、自分の楽曲の魅力をもっと伝えたいからとのこと。以前は、本名で顔出しもして活動していた。
このプロジェクト名は、「実態はないんだけど、音楽が恋人のように寄り添ってくれている」という高校時代の自分にとっての音楽のあり方から名付けた。
「Ghost」は幽霊なので目には映らない存在。「girlfriend」は彼女なので、信頼したいし、されたい、みたいな存在。なので、「幽霊的な彼女」というのは、ずっとそこはかとなくそばにいて、信頼できたりする存在っていうか。それが自分にとっての音楽だったし、これからやっていきたい音楽像の象徴としてもぴったりだと思ってこの名前にしました。
【Ghost like girlfriend インタビュー】個人競技から団体競技へ──コロナを経て気づいた気持ちの変化 https://www.arban-mag.com/article/61359
喘息持ちで鼻炎がちではあるが、歌うのは好きとのこと。毎日腹筋を400回しているとのこと。
※ウィキペディアにはGhost like girlfriendのページはありません。
音楽性
ハイトーンボーカルに洗練されたギターサウンド、シティポップ感のある曲が多い。歌詞は、どちらかというと暗めな歌詞が多いです。
基本的にデモ音源は自分で作って、アレンジは各パートのサポートメンバーに任せることが多いとのこと。
岡林さんは堂本剛、星野源、高橋優、Base Ball Bear等に影響されたようです。自分ことを日本語で綴っているアーティストを好んで聴いていた。
おすすめの曲
↑Ghost like girlfriendの中でもロック要素の強い曲です。シティポップというよりも、シティーロックです。歌詞が2つに分かれていくところが面白いです。イントロのギターフレーズは印象的で耳に残ります。ただこのPVは、個人的にどうかなと思います。
↑YouTubeにアップされてすぐに再生回数2万回を超えた代表曲です。この頃から、洗練されたサウンドです。ディレイのかかったギターサウンドが特徴的ですね。PVもかなり良いです。今風の若者が表現されています。先日テラスハウス2019-2020でも流れました。この曲は、岡林さんが大学4年生時に制作したもので、音楽活動を辞めようという思いだったそうですが、ヒット曲となり、音楽を継続することにした希望の曲と語られています。
夜の都会をイメージさせる曲にこれまた屈折した歌詞で存分に世界観を出していると思います。PVのダンスもかなり凝ってて面白いです。見る人が個人個人でいろいろな捉え方ができるものになっていると思います。
筆者おすすめのCD
私がおすすめするのは、ファーストフルアルバム「Version」です。
活動期間は長いもののこのプロジェクトは、これからはじまるので、この選出はある種必然的になりました。
このアルバムは、Ghost like girlfriendがこれまでリリースした3つのミニアルバムの良いとこ取りしたものになっていると言えます。おすすめの曲で紹介した煙と唾以外の2曲は収録されています。
このアルバムでおすすめの曲をいくつか紹介したいと思います。
「Midnight Rendez-Vous」は疾走感溢れるナンバーで、オルタナティブな感じをさせながらエモーショナルな歌詞になっていると思います。ライブでは盛り上がる曲だと思います。
「burgundy blood」はイントロがダークな感じで、そこからサビにかけて盛り上がっていくじわじわとくる曲です。
視野をアルバム全体に広げると、岡林さんのクールな哀愁漂う歌詞に多彩なサウンドアレンジが施されていて、「Ghost like girlfriendとはこれだ」という基準となる1枚になったと言えます。
筆者のコメント
2019年には、VIVA LA ROCKにも出演し、かなり勢いがある若手と言えます。容姿にコンプレックスがあるとのことなのでガッツリメディアに出てくるとは思えませんが、今の音楽にフォーカスした活動でも多くの支持を得られると思います。
最新アルバム『Version』では、自分が40年、50年後おじいちゃんになっても歌えることを意識して作られたそうです。その為に、テンポやキー、アレンジ等かなり考えられたとのことです。ここまで将来を見据えて音楽活動されている若手ミュージシャンはいないのではないでしょうか。口下手で、内向的な性格とのことですが、人間性はかなり面白そうな人です。もっと、メディアで多く喋って欲しいと思います。